現時点での投資先(投資信託について)

Sebastian WagnerによるPixabayからの画像 4.投資

前回の記事で、インデックスファンドへの投資について述べた。
そして、投資開始時に選択した三つのファンドを列記した。
では、今現在の投資先はどうなっているのか?
今回は、それについて述べていこうと思う。

投資額の大きい順に……

バンガード S&P500 ETF
ニッセイ外国株式インデックスファンド
楽天全米株式インデックスファンド
ニッセイTOPIXインデックスファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

わざわざ投資ファンド名を列記した意味は、2つある。

1.当時と志向は変わらず、日米の株式指標に連動したインデックスファンドに投資していることをお伝えするため。
2. eMAXIS ではなく、“eMAXIS Slim”へ!とお伝えするため。

1.について。
インデックスファンドにもいろいろある。
インベスコから、インベスコQQQ信託シリーズ(ティッカーシンボル: QQQ)という、ディスラプティブ(破壊的・革新的)技術大手に特化した企業に投資するファンド、あるいは、iFreeNEXT 次世代50という、NASDAQにいずれ上場されうると考えられる革新企業50社に投資するファンド等、「テーマ別」「業種別」のように、それぞれの目的から投資先を絞って投資を行うファンドが、最近は人気である。
高配当、高利回りを狙ったこれらのファンドに、今のところ私は惹かれない。
理由は一つで、「成長企業・高配当企業に絞ったところで、それら企業が十年後、十五年後、二十年後に高成長・高配当を維持しているという根拠にはならない」からだ。
概して、成長企業は低配当・無配当が普通であり、高配当企業は低成長企業でもある。それらを全部ひっくるめた「全上場企業・指数連動型」のETF、もしくは投資信託が、つまるところ一般の人間が積立投資を行うならば、一番なのではないか、という信念は揺らいでいない。
「どんな投資家の投資も、長期で見れば利益は市場平均を超えることは稀」というのは、前回紹介した著書、「ウォール街のランダム・ウォーカー」内でも強調されている。

2.について。
eMAXISシリーズという、三菱UFJ国際投信が発売している投資信託のうち、指数連動型で、かつ、運用管理費用が安い投資信託が、業界内で話題になった時期がある。
今でこそ業界最安値の運用管理費用を誇り、かつ換金費用ゼロをうたったETF・投資信託は増えてきたが、この流れをつくったのがeMAXISシリーズであったのは間違いのないところだ。
ところが。eMAXISシリーズは、ほぼ同じような投資先、指数連動型を目指しながら、まったくコスト(運用管理費用)が違う、2種類の投信を展開している。
eMAXISシリーズと、eMAXIS Slimシリーズだ。
国内株式、国内債券、外国株式(S&P500、先進国株式、新興国株式……etc.)、全てのシリーズにおいて、eMAXISシリーズは、eMAXIS Slimシリーズの数倍~十倍程度のコスト(運用管理費用)を取っている。
投資家にとって運用管理費用は、できれば支払いたくない「必要経費」だ。これを「ほぼ、あるいはまったく同じ投資先」でありながらこれだけコストに差があるということが、正直納得できないし、なぜそんなことをしてるかの理由も正直、分からない。
ただ、少なくとも、投資先が同じならばコストは安い方がいいに決まっている、ということだけは言える。

以上、各株式市場の指数連動型インデックスファンドについてご紹介させていただいた。
私が選んだこれらファンドが最適であり、最高である、という意味では断じてない。それぞれ投資家の思想、志向は異なっているし、目指す利回り、利益率、目標額も違う。取れるリスクにも差がある。
自分に最適化されたファンドを、ネット証券会社のサイトで検索し、一度決めたら淡々と積立を行う。
それだけであとはすることがない。それこそが「いいETF、投資信託」だ、と、私は思っている。

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