政策金融公庫で融資を受けよう ~導入編~

Gerd AltmannによるPixabayからの画像 1.創業計画

投資を受けて飲食店を開きたい、起業したいと考えておられる方むけに、なにか有益な情報を
提供することはできないか、と考えまして。
やはりまずは、ご自身の新しい城であるお店。この事業について考えをまとめ、「儲かるお店」
をつくるための準備。これをお手伝いすることが先決では、と、このようなトピックを
建ててみました。

さっそく本題に参ります。

まず考えるべきは、あなた(自分好みの、新しい飲食店を経営したい、と考えているという想定です)が受けるべきは、「投資」なのか、「融資」なのか、という選択についてです。
それぞれの違いは、今更言うことでもありませんが、こういうことです。

・投資……投資家から起業家がお金を「もらう」やりとり。
・融資……銀行・貸金業者・日本制作金融公庫等の金融機関から起業家がお金を「借りる」やりとり。

ぱっと見ると、投資を受けるのが断然お得に見えますが、もちろんそんなわけはありません。
投資家は、お金を「あげる」(正確には、業務失敗時の返金を求めない)代わりに、融資による利子よりはるかに高いリターン(つまり、お礼金)を期待します。
ただ投資家も考えなければならないのは、起業家さんの本業の稼ぎに比べて破格なリターンを求めてしまっては、それこそ本業を圧迫し潰してしまいかねないので、そのへんは限度というものがあります。

なぜこんな話をしたかというと、あなた(起業家)がお金を得ようとする際、投資を受けるのと融資……国金等金融機関からお金を借りるのとでは、その相手に示す「事業計画書」の内容、というよりは考え方が、がらりと変わるからです。
相手の立場にたって考えてみましょう。

まず、対投資家の場合。
投資家は起業家に「高い利益をもたらしてくれること」を期待しています。
もっと言うと、投資家は「自分の持つ国債や株やREITより、はるかに高い利回り……つまりは、成長」を起業家がもたらしてくれることを期待しています。
ですから起業家は、自分がいかに先進性があり、あるいは市場優位性があり、ゆえに事業が大きく成長するかをアピールする必要があります。

次に、対金融機関の場合。
金融機関は、まずなんといってもサステナビリティ、持続可能性を重視します。つまり、「潰れないこと」「安定していること」「信頼できること」が最重要課題です。
ですから起業家は、自分の事業がきちんと数字の上で利益の積み上げができ、リスクや不慮のアクシデントにも耐えられ得る準備を怠らず、つまりはきちんと返済できることをアピールする必要があります。

ただ、大事なことが一つ言えます。
それは、創業に向けて「お金を借りること=ゴール」ではない、ということです。
ブルーオーシャンに飛び込んでがつんと儲けること。ライバルが出てきても慌てず、しっかり財務を管理し、確実に利益が計算できること。つまりはどちらも起業家さんにとって、大切だ、ということです。
なので、対投資家に出すような事業計画書だけでなく、対金融機関に出すような事業計画書を書いてみる、この視点をもつことは、かなり重要なのではないか、と思うのです。

また、日本政策金融公庫から融資を受けることが出来れば、他の金融機関からの融資も受けやすくなり、さらには投資家においても、
「この人はいざとなれば融資でもお金を引っ張れる人なのだな。信頼できる!」
と、起業家さんを見る目も変わってきます。
是非、ご自分のお店がきちんと利益を出し続けられるお店になれるかどうか、チェックの意味でも、対融資用の事業計画書を練ってみることをお勧めします。

それでは、本日もありがとうございました。


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