個別株で勝負するには

Sebastian WagnerによるPixabayからの画像 4.投資

これを書いているのは2021年11月ですが、この現在、私の会社としての資産はほぼすっからかん状態であります。
おおよそ三年分の会社資金……資本金のうち、事業の運営に宛てる、たとえば社会保険や各種税金、急な依頼があった場合の当座資金……をのこしておくと考えると、今すぐ儲けを出すための投資として宛てられる金額はおよそ数十万円という悲しい実情であります。
ですが悩んでばかりもいられません。将来、この現状が回復し、また大きく投資出来る機会を狙うために、今は勉強、チャージの時間と割り切って、少しずつ知という資産を蓄積していきたいと思います。

手始めに、私が個人投資家時代に手痛い失敗をし、二度と手は出すまいと誓った「個別株」について、もし投資を行うとしたら何に着目したらよいか、という点について、今現在自分の思うところを語っていきたいと思います。

ブログ「日々の投資」で語ったように、私は個別株で大きな失敗をしております。
それは、自分が立てた指針が間違っており、儲かるはずがない企業に大きく賭けてしまったことによるものであります。
では、指針さえ正しければ大きく儲かるのか、と申しますと……なかなか難しいところです。そもそも、そんな「どんな経済環境においても通用する鉄壁の」指針が本当にあるのならば、個別株投資で失敗する人間の数はゼロになるはずです。
そして、そのような「鉄壁の」指針に現状最も近いと思われる投資法が、先のブログ内で挙げたような、インデックス型の投資信託・ETFに投資する、という方法です。
煎じ詰めれば、「世界的に見れば経済はかならず成長するのだから、その成長分、つまり市場平均分儲かればよしとする」投資こそが、安全かつ鉄壁の投資法だ、ということです。

ですが、そうは言っても夢は見ていたいもの。
投資法には「コア/サテライト戦略」というものがあります。
安全資産を形成するための、中心となる堅実投資「コア」と、より果敢にリスクを取りに行く、あくまでサブとしての積極投資「サテライト」に分け、いわばサテライト部分は「遊興費」と割り切って損をしていい額で行う。そんな投資法のことです。

このサテライト部分。リスクを取りに行く、とは申しましたが、まったくの徒手空拳で立ち向かうと以前の私のように手痛い敗北を喫することになります。遊興とはいえ、戦略を練って臨むべきでしょう。

では、個別株を狙いにいく上で、どういった部分に着目して銘柄を選んだらよいのでしょうか?
……結論から申し上げれば、デイトレやスイングトレードなどの短期売買、もちろん暗号資産やFX等の投機も含め、テクニカルな技巧で挑んでも市場に返り討ちに遭うことはほぼ明白、と言っていいでしょう。
これは、

ウォール街のランダム・ウォーカー バートン・マルキール

上記、「ウォール街のランダム・ウォーカー」にて強調されていることですが、株式市場というのは、テクニカルにしろ、またファンダメンタルズにしろ、過去をどう分析したところで、その結論は未来に起こる未知のニュース・出来事・事件による株価への影響を推測出来ない、不可能であるためです。
市場はランダムウォークを繰り返しており、その時々の適正価格に株価は収斂していく、その繰り返しだということです。

また、チャールズ・エリスが「敗者のゲーム」で述べている内容ですが、個人投資家はもはや機関投資家に、判断の面でも、思考の面でも、「短期においての」素早いそれに太刀打ちは出来ない、ということです。

なので個人投資家が唯一、それら機関投資家と張り合える分野は、年単位で考える長期投資しかない、ということになります。
市場はランダムウォークをするので、どんなに機関投資家のにっくきコンピュータが優秀であろうと、未来のインシデントは予測不可能なため、同じ土俵で張り合えるわけです。

ということは。
長期での株式投資となると、企業の体力や財務状況を分析したうえでの、ファンダメンタルズに頼った投資を行う方が有利に見えます。

次回は、そのへんの詳細について述べていきたいと思います。

それでは本日も、ありがとうございました。

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